停滞期の使い方 — 伸びる人は踊り場で何をしているか
成長は連続しない。同じ役割を繰り返す踊り場が必ず来る。この期間をどう扱うかで、次の跳ね方が変わる。
案件は途切れていない。評価も悪くない。それなのに、去年と同じことをしている感覚がある。この状態は不調ではなく、習熟が進んで負荷が下がった結果として起きる。
二種類の停滞を見分ける
- 01
習熟による停滞
できるようになったから、負荷が下がっている。放置すると、単価は据え置きのまま数年が過ぎる。役割を変える必要がある。
- 02
消耗による停滞
稼働が過剰で、振り返る余力がない。学びの時間を作れば解けるように見えて、実際には稼働を落とさない限り解けない。
対処は逆になる。習熟による停滞には負荷を足し、消耗による停滞には負荷を引く。ここを取り違えると、休むべきときに学び始め、動くべきときに休むことになる。
踊り場でやる価値があること
- これまでの案件を横に並べ、繰り返し起きた論点を抜き出す
- 自分の進め方を、他人が再現できる手順に落とす
- 断ってきた種類の案件を一つ、条件を確認したうえで受けてみる
- 同じ領域の人と、案件外で具体的な相談をする関係を作る
いずれも、稼働中は後回しになるものばかりである。踊り場は、稼働の質を落とさずにこれらへ時間を回せる、数少ない時期になる。
次の跳ねは、役割の変更から来る
同じ役割の中で努力を積んでも、踊り場は抜けにくい。抜けるきっかけは、担当範囲が変わる、意思決定に近い位置に移る、育てる側に回る、といった役割の変更である。停滞を感じた時点で、次に取りたい役割を一つ決め、それが取れる案件を探すほうが早い。
踊り場は止まっている時間ではない。次に何を証明しにいくかを決める時間である。
Takeaways
- 停滞には習熟型と消耗型があり、負荷を足すか引くかで対処が逆になる
- 案件の横断的な振り返りと手順化は、踊り場でしか時間を取れない
- 抜けるきっかけは努力量ではなく、担う役割の変更