エージェントは何社使うべきか — 併用の設計と注意点
一社に絞ると案件の幅が狭まり、増やしすぎると管理が破綻する。目的別に役割を分けると、数の問題ではなくなる。
エージェントを何社使うべきかという問いに、正解の数はない。決めるべきは数ではなく、それぞれに何を期待するかである。
役割で分ける
- 01
主軸
稼働の継続を任せる一社。自分の経歴と志向を深く理解してもらい、更新や次案件の相談を最初に持ち込む。
- 02
領域補完
主軸が弱い業界や職種に強い一社。案件の幅を広げるために持つ。頻度は低くてよい。
- 03
相場確認
市況と単価水準を確かめるための接点。応募しなくても、提示される条件から相場の変化が分かる。
この分け方だと二社から四社に落ち着くことが多い。数を増やすより、それぞれに期待する役割を明確にするほうが効く。
併用で必ず起きる問題
- 同じ案件に複数のエージェント経由で応募してしまう重複応募
- どのエージェントにどの条件を伝えたか分からなくなる情報の食い違い
- 面談日程が重なり、対応が雑になる
重複応募は発注側の心証を最も損なう。応募前に案件名と発注元を確認し、自分側で応募履歴を管理する。エージェント側は他社の動きを把握できないため、ここは自己管理でしか防げない。
評価は、エージェントに紐づかない形で持つ
併用の最大の摩擦は、実績と評価が各社に分散することにある。A社経由で積んだ評価は、B社の案件では参照されない。担当者が変われば、同じ社内でも引き継がれないことがある。
評価を特定のエージェントの外に置き、どの経路の案件でも参照できる状態にしておくと、併用のコストは大きく下がる。エージェントを乗り換えるたびに信頼を作り直す必要がなくなる。
併用で消耗するのは応募の手間ではなく、実績が経路ごとに分断されることである。
Takeaways
- 数ではなく、主軸・領域補完・相場確認と役割で分ける
- 重複応募は自己管理でしか防げない。応募履歴は自分で持つ
- 評価をエージェントに紐づけない形で持つと、併用のコストが下がる